私が大学に通っていた15年ほど前には、プログラミング環境といえば、有償でした。たとえば、Microsoftが提供しているVisual Studio(今でも最も有名なプログラムの開発環境)も今でこそ教育用に無償版が提供されていますが、当時は学割を使って購入をする必要がありました。Linuxを扱うことができる技術者であれば、開発ツールは無償で用意することができます。一方で、技術的にはかなり難易度が高いため、万人にとって開放されているとは言えないモノでした。
今では、子供向けのプログラミングツールが無償で提供されています。たとえば、有名な子供向けのプログラム開発環境にSCRATCHというものがあります。あの有名なMIT(マサチューセッツ工科大学)で開発されたものですが、なんと無料で誰でもダウンロードして使用することができます。
また、パソコン自体の価格低下も子供向けのプログラミングが流行っている理由の一つでしょう。安いものであれば、5万円程度で買えるものもありますからね。実際、SCRATCHなどの子供向けのプログラミングツールは10万円以下のパソコンでも十分に動作します。これであれば、2台目として子供に与えるとしても、十分に許容範囲になってきています。
今や費用面では、プログラミングに挑戦するハードルは15年前と比較すると大きく下がっています。必死にバイトをしてパソコンやプログラムの開発環境を手に入れていた時代からするとうらやましい限りです。