ここまでの事例で少しホッとされた保護者の方も多いかと思います。そうなのです。そんなに難しく考える必要はないのです。
しかし簡単そうに見えるプログラミングですが、楽しく感じないと時に挫折してしまう場合も想定できます。「楽しいことから始める。」「好きなことを伸ばしてあげる。」こういった環境をご家庭でも作ってあげられるかがとても重要になってくるのではないでしょうか。
環境作りに悩んだら「アンプラグド」を活用してみてはいかがでしょうか?
プログラミング必須化でにわかに注目を集め始めているのがこの「アンプラグド」です。まだ日本では広く知られてはいませんが、英国で小学校や未就学児向けのプログラミングの授業で多く使用されているものです。
「アンプラグド」とはコンピューターを使わずにコンピューター科学を学ぶことができる「コンピューターサイエンスアンプラグド」のことを指します。
パズルを使用した命令をボードに組み込ませボタンを押すとロボットが命令の通りに動く英国PROMO社から販売されている「キュベット」は現在100カ国以上で使用されています。「キュベット」はPCやタブレットを一切使用しないものなのでネット環境がなくても気軽に始めることができます。
ブロックでお馴染みのLEGOからは「レゴマインドストーム」や「レゴWeDo2.0」などのIoT(PCやタブレットと一緒に使用する)が販売され、小さな子供から大人まで幅広くプログラミングを学ぶきっかけとなっています。
またプログラミングからかけ離れた存在でもある「本」からも「ルビィのぼうけん」という絵本が販売されています。女の子の日常生活や様々な冒険が題材となっており、絵本の読み聞かせを通しアルゴリズムやデバック等のプログラミング的思考を身につけることができます。
PCやタブレットの画面を必ず通さなくても、こういったものを活用し子供が「楽しい!」「もっとやってみたい!」「これって何でこうなるの?」そんな潜在的な楽しみを体験してから実際にコンピューターを使用したプログラミングに移行していける。そんな環境作りをしてみてはいかがでしょうか?